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『母様ー!』
一面の雪の中を走っているのは、小さな可愛い女の子。
『見て見て!母様!ーーーが作ったんだよ!』
小さな女の子は母親らしき人物に、自分の小さい手に乗っていた雪の塊を見せる。
『あら…雪兎じゃない?凄いわ!ーーーは器用ね』
母親は女の子の頭を撫でる。小さな女の子は撫でられて嬉しそうな笑顔になる。
―暗転
『え?』
一面の雪景色は血の色に染まっていた。
『何これ?…やだよ…こんなの知らない…』
女の子の目の前には死体が2つ。
それは………
『母様ぁぁ!父様ぁぁ!』
そして、もう一人。
『大丈夫だよ。ーーーは殺さないから』
―再び暗転
自分は幾らか成長した姿。
そして、前にはまた、一つの死体。
「…お…みの…さん…?」
おみのの変わり果てた姿。
「………」
絶句してると、死体が動き出す。
『アンタのせいよ…?あたしはアンタに………』
近付いて来るが、動けない。
『コロサレタ…』
「いや…」
『…千秋…』
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