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「ん?芹沢鴨の事を知りたい?」
千秋と沖田と斎藤は芹沢達と別行動で動いていた。
「兄ちゃん達…なんでそんな事知りたいんや?」
―あ、本場の関西弁
今起こっている事件とは関係のない事を考えている千秋。
―やっぱり一癖あるよね…真似るのは難しい…
山崎も関西弁なのだが、忘れられている…哀れ、山崎…。
「近頃、強請が多いらしいじゃないですか。それを命じている芹沢さんって、どんな人かな?と思いまして」
沖田の問いに威勢良く答える、大阪の若者。
「あいつなんかに『さん』なぞいらん!あないな最低な男は呼び捨てで結構や!兄ちゃん達も気ぃ付けよ。"壬生狼"に会ったら、一瞬で斬り刻まれるで!」
―おお、大阪の人って威勢いい
またもや関係ない事を考えている千秋ちゃん。もはや目的を忘れていると言っても過言ではないだろう…。
「…そうですか。ありがとうございます」
沖田は礼を言い、男から離れた。また、気を付けろと言ったので適当に相槌をした。
「…凄い言いようでしたね、斎藤さん…」
苦笑しながら言う沖田に無言で頷く。
「…大阪弁って結構使えそうだな…」
顎に手を当て考える千秋に、
「…千秋さん…聞いてました?」
沖田は黒いモヤを後ろに出しながら、尋ねる。
「え?あ…すいまへん…いや、すみません…」
千秋はつい大阪弁で謝ってしまった…。
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