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「……ふぅ…」
千秋は一息吐き出すと沖田と斎藤に駆け寄る。
「沖田先生、すいません。勝手に名前を使って…」
「……良いですよ。千秋さんのお陰で誤解も解けたようですし」
周りを見ると、町人達は複雑な顔をしていた。
チラッとこっちを見て目が合えばすぐ逸らすが、憎しみは感じられなかった。
「…取り合えず戻るぞ」
「良いんですか?逃がしたままで」
「観察力の方に尾行してもらいました。その内に居場所を突き止めるでしょう」
「そうだったんですか。では戻りますか」
千秋達はその場を後にした。
陰で一部始終を見ていた者に気付かずに……
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