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千秋と沖田と斎藤は原田にお土産を渡して、さっさと土方の部屋に行った。
沖田は障子を断り無しに開け、部屋に入る。
「土方さん!入りますよー?」
「ってもう入ってんじゃねぇか!」
「土方…早く報告したいんですか…」
「柿村…お前いつの間に入ったんだよ!
てか呼び捨てにするな!」
「…失礼します」
「…てめぇら斎藤を見習え」
「…そうか…大阪でそんな事が…ご苦労だったな」
三人は土方に大阪で起こった事を報告した。
「チッ…芹沢も余計な事を…」
「土方副長…どういたしますか?」
これは芹沢の事。
斎藤の真意を感じ取った土方は目を細めた。
「しばらくは様子を見てろ…またなんかやる様だったら…柿村が止めろ」
「なんで僕が…」
明らかに嫌な顔をする。
「お前が一番適任なんだよ
芹沢の小姓ならいつも一緒にいてもおかしくないだろ?」
「しょうがないですねぇ…」
「…てめぇ…何様のつもりだ…」
「そんな事より土方さん…せめて山崎さんにも見張らせましょうよ」
「そんな事よりって…
…山崎になら前から見張らせてる」
「僕一人でも大丈夫なのに…」
「…沖田さんと土方副長はお前を心配してる」
「え?そうなんですか?」
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