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「ゴホン…副長続きを」
「つ…続き?」
土方はしばらく何を話していたかを考え、思い出す。
「…柿村は今まで通り芹沢の小姓を続けろ…山崎に監視をしてもらうからな」
「…分かりました」
千秋は冷汗をかきながら頷く。
「話はこれまでだ」
千秋達が出て行った後…
「…斎藤怖ぇー…」
「普段黙っとる人が急に怒鳴るのは迫力が違うわ~」
「…山崎か…」
はぁ~…とため息をつく。
「…何しに来た?」
「勿論!トッシーをからかいに♪」
「出てけ」
山崎が天井から降りてくる。
「そんな連れん事言わんといてや~」
「…で?本当は何しに来たんだよ」
「報告や」
そこで山崎は真面目な顔になった。
「…続けろ」
「それがなぁ…今年もやるみたいやで?」
「…まじかよ…」
「芹沢と近藤局長の思い付き…意外なとこで気が合うやな~」
「…もうやだ…」
「ま、頑張りぃや」
山崎はそう言うと天井に戻ってしまった。
「…はあ~…」
一人残された土方は煙草に火をつけた。
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