土方vs沖田vs千秋!!京の街中でサバイバル!?

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「山崎さん!屋根!」 千秋は屋根を指差す。 「そやな」 ―ササッ ―スタッ 「ふぅー…とりあえずここまで来たら…」 ―ヒュッ! 「…じゃぁなさそうやな…」 二人はその場から慌てることもなく避ける。 二人がいた場所には一本の刀があった。 「はぁ…殺す気ですか?斎藤先生?」 「…これくらいやらないと、お前は捕まえられない」 斎藤が音もなく現れ、刀を屋根から抜く。 「…山崎さん…逃げられるか周りを見て来てください」 「任せときぃ」 山崎は一瞬で消えた。 「追わないんですか?」 「追う必要はない」 斎藤が刀を構えて突っ込んでくる。 それを受け流し、斎藤の横腹に蹴りを入れようとしたが、紙一重で躱された。 「…お前の本気…見た事ないな…」 「なら今…」 そこまで言った時、山崎が現れた。 「見付けたで」 「…残念でしたね? 本気見られなくて」 「…逃がさない」 山崎が走り出す。 「こっちや!」 それに続いて千秋も走る。 「待て!」 「待てって言われて待つ人なんていません!」 千秋は走る際に立てかけてあった木材を蹴る。 ―ガラガラガラ… 「…む」 斎藤は仕方なく止まった。 「…ちっ…」
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