土方vs沖田vs千秋!!京の街中でサバイバル!?

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「…動きますか?」 立ち上がりながら言う。 「そうやな…お日さんも傾いてきたし…そろそろあの二人が本格的に動き出すで」 周りを警戒しながら山崎は言った。 「あの二人…沖田先生と土方ですね」 ずっとおかしいと思ってた。 あの二人が何も仕掛けて来ないことが…。 「…なるべくなら何もして欲しいんですがね…」 「それはないわな」 「そうそう、私達が何もしないなんて有り得ません」 ………… 「「!!??」」 千秋と山崎の後ろには沖田が笑顔で立っていた。 ―しまった! 二人は慌てて前に走ろうとするが、 「おっと…逃がしゃしねーぜ」 前には土方がいた。 つまり、挟み打ちにされていた。 「…油断してましたね…」 「…そやなぁ…」 「さぁ千秋さん…大人しく捕まってください」 「…つーか…山崎、お前…」 「千秋は沖田さんを、トッシーは俺に任せときぃ!」 「お、おい!!」 「分かりました!」 「千秋さんが私の相手? 面白くなりそうですね」 千秋と沖田は集中するために、場所を移した。 「俺の話を…」 土方が叫ぼうとした時、一本の苦無が飛ぶ。 ―キィン!! 「…山崎…てめぇ…」 「悪いなぁ…トッシーには黙ってて欲しいんや」
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