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―スタッ
山崎はなんの苦労なく着地する。
千秋は訳が分からぬまま着地した。
前には近藤と芹沢と(最近影が薄い)山南がいる。
「おぉ!今回は山崎君が優勝か!」
近藤がにこやかに笑いながら近付く。
「?????」
まったく状況が読めず、呆然する千秋。
その後ろ…屯所の門の方から沖田と土方が叫びながら入ってきた。
「山崎!てめー!
これは反則だろ!」
「そうですよ!
千秋さんを騙すなんて!」
「そう言われてもなぁ…
"何をしてもいい"ってゆーたのはトッシーやで?」
「だからってなぁ…」
そこで、千秋は唐突に理解した。
―山崎さんに騙されてた!?
つまり、山崎は元から助っ人なんかではなく、千秋を狙う一人だったのだ。
本物の助っ人は始まる前から山崎に捕まっていた。
「……………」
千秋はショックと呆れから、言葉が出ない。
「終りよければ、全てよしや!」
そうして、この大会騒動は山崎の言葉で幕を閉じた。
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