3777人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうですか」
ほっとしたような顔をする沖田。
「ま、それに…
今は放って置いても大丈夫でしょう」
千秋はお茶を煎れながら言う。
「確かにそうですね
千秋さんが芹沢先生の小姓になってから大人しいですし」
「ええ、まぁ
そう躾てますから」
「そ…そうですか…」
にっこり笑う千秋に引き攣った笑顔を見せる。
「さて、お茶も用意出来ましたし
いきましょうか」
「そうですね
千秋さん、持ちましょうか?」
「あ、じゃあ半分持ってください」
お盆を二つ用意し、お茶の入った湯呑みを二つずつ乗せる。
そして二人は芹沢の部屋に向かい、梅のおはぎをたくさん食べた。
千秋は夕飯が食べられなくなったが、沖田はおはぎを千秋の倍食べた上に、夕飯をいつもの量を食べた…。
最初のコメントを投稿しよう!