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「ふぁああぁ…」
千秋は朝一番の大あくびをする。
珍しく寝坊してしまったのだ。
「…ねむ…」
頭はまだ軽く寝ているが、寝ぼけながらも着替える。
「…それにしても今日は騒がしい…」
騒ぎの原因を突き止め、人によっては軽く殺そうと思い、部屋から出て行った。
「千秋!」
途中で呼び止める声がする。
振り向くと、そこには小さい犬…いや、八番隊隊長の藤堂がいた。
「藤堂先生、いいところに
なんですか?この騒ぎは」
不機嫌を表わに尋ねる。
「なんか、脱走した隊士がいるんだって!」
その答えに、さらにイラッとした千秋。
「脱走なんていつもの事じゃないですか
土方が新人隊士をいじめるから…」
「…千秋…後ろ…」
藤堂が青い顔で後ろを指差す。
何かと思い、振り向くと…。
「俺はいじめなんてしてねぇ」
額に青筋をたてた副長、土方が立っていた。
「あ、副長…奇遇ですね」
「奇遇じゃねぇ!
同じ屋根の下に住んでんだから会うに決まってんだろ!!」
さすが千秋、眠くても土方をからかう事は怠らない。
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