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「千秋さんは女の子ですからねぇ…やっぱり軽いほうがいいですよね?」
沖田は刀屋にある刀を見ていた。
「はい…これ、重っ」
千秋は刀を選んでは持ってみたが、得にピンッとくるような物はなかった。
「…どうせなら脇差しだけでもいいんですけど…やっぱり大刀もないとダメですよねぇ…」
千秋は脇差しを見る。既に選んだ物だ。
「んー…あ、これならどうでしょう?」
沖田は一本の刀を取り出す。そして、千秋に渡す。
「これは…比較的に軽い方ですね。んー…これ以上軽い刀もありませんし…うん、決めました、これにします」
千秋はお金を出して、脇差しと大刀を買う。
二人は店から出る。
「千秋さん、用事はありませんよね?」
「へ?巡察が「ありませんよね?」…はい」
―この人は…
千秋はため息をつく。
「この後、どこに行くんですか?」
「甘味処です♪」
―サボりか…
千秋は仕方なく、沖田に付いて行った。
「いらっしゃいませ~」
沖田は甘味処に入ると、千秋に尋ねる。
「さ、どれにします?千秋さん♪」
「んー、じゃ「すいませーん♪」ちょっまだ決まってない…」
千秋は沖田のペースにハマっていた。
「お団子4つと、餡蜜2つ、饅頭を3つくださーい!」
「はいはい、そちらさんは?」
店員は千秋に聞いてきた。
「えっと、お団子3つと、餡蜜2つで」
「かしこまりましたぁ」
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