斎藤という男

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千秋と斎藤が木刀を構えて対峙している。 「あ…沖田先生…」 千秋が構えをとく。 「千秋さん、何をしてるんですか?」 「この人が急に襲ってきましたから…」 「え!?…斎藤さんそんな趣味が…?」 「何言ってるんですか?沖田先生」 千秋は首を傾ける。 「…柿村が変な事を言うからだ…」 斎藤も構えをといてから言う。 沖田は千秋に駆け寄る。 「…千秋さん、斎藤さんは勘が鋭いので気をつけてください…」 そっと、千秋の耳元で言うが、 「あ、大丈夫です。もうバレちゃいましたから」 千秋はさらっと、何でもないように言う。 「そうですか…って、えぇ!?」 「そう言う事だ、沖田」 沖田は斎藤を見る。相変わらず、無表情だ。 「しかし、斎藤先生は凄いですねぇ。一瞬で見破られちゃいました」 千秋は斎藤を見ながら言う。 「…何を考えているか分からないですけど…」 「そう言う柿村も、いつも笑っていて、何考えてるか分からないがな」 「それもそうですねぇ」 沖田が同意を示す。 「「あんたもな/沖田先生もです」」 二人からツッコミをいれられる沖田だった。
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