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「…はぁ…」
ども、千秋です。え?元気がない?…そりゃそうです。だって…
「暇です~!」
今日は非番なのに沖田先生はどっかに行っちゃうし、永倉先生は稽古だし、藤堂先生は巡回だし…相手がいないのです…
…え?原田先生?あんな暑苦しい人の側にはいたくありません。
「土方の所にはいったばっかだし…。斎藤先生は…ダメだ、あの沈黙には堪えられない」
―仕方ないですね、町に散歩しに行きましょう。
千秋は立ち上がると、町に向かって歩き出した。
少し歩いてみると、つけてくる気配を感じた。
―…はぁ
千秋は方向転換をし、人気のない所でおびき寄せる。
「さっきからなんです?ちょろちょろと。目障りなんですが」
案の定、何人かの男達が出て来た。
「おい、坊主。金出しな」
―直球だな、おい
「生憎と、あなた達のような人達に出すお金はありません」
この光景を見ている者がいた。しかし、助けようとする気配はない。
「じゃあ、着てるものと、その腰にある刀をよこせ!」
「着てるものって…服をですか?…変態ですか」
千秋は哀れむような目で男達を見る。
「なっ!?…この餓鬼!野郎共!やっちまえ!!」
男達が千秋に襲い掛かってきた。
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