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「何かって言われても…」
千秋はしばらく頭を捻って考えていたが、やがて、
「あぁ!そう言えば、『僕らの仲間にならないか』って言われました」
千秋と山崎以外の全員が目をみはる。
「…で?何て言ったんだ?」
土方が軽く睨みながり聞く。
「お断りします。って言ってきました」
千秋がそう言うと、土方は山崎を見る。
「間違いあらへん。『これ以上の面倒はごめんだ』ゆーてました」
「面倒事か…」
土方は安心したかのようにため息をつく。それを見た他の人達も安堵の息をつく。
「…で?用は済みましたか?」
千秋が土方に尋ねると、
「あぁ、とりあえず今日は「ちょっと待ってください!」…」
藤堂が土方の言葉を遮った。
「……」
遮られた本人は藤堂を睨む。
「あ…すいません、副長…」
「…まぁ、いい。なんだ?」
「あの…吉田稔麿が話に出てきた事であやふやになったんですけど…千秋は本当に女なんですか…?」
千秋と斎藤以外が、あっと声をあげる。
「何度言えばいいんですか?"私"は女です」
「そこまで断言されると、清々しいな!」
原田が笑いながら言う。
「馬鹿!笑い事じゃねぇって!」
永倉が原田の頭を叩く。
「土方副長、どうするんですか?」
藤堂が土方に尋ねる。
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