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「どうするもこうするも、ここが何処だか分かってんだろ?普通は切腹もんだ」
土方がそう言うと、沖田がいきなり、立ち上がる。
「そんなのは私が黙ってません!ここにいる人達が誰にも言わなければいいだけです!…言いませんよね?皆さん」
沖田が土方以外の人達に笑いかける。しかし、沖田の後ろには黒いオーラが…。
「…総司、それは脅しっていうもんだぞ」
土方がツッコミを入れた事によって、黒いオーラが引っ込んだ。
「…それに、誰が切腹しろっつった?」
「いいんですか?」
千秋が土方に尋ねる。
「いい。今は人がいない。柿村ぐらいの腕前をなくすのは少し、惜しいからな」
土方はそっぽを向いて言った。
「んだよ、副長も素直じゃないな!」
原田が言い、
「だよな、まだ此処にいて欲しいって素直に言えばいいのに…」
永倉が続く、
「ちょっ二人共、後ろ…」
藤堂が二人の後ろを指差しながら言う。
「「……ゲッ」」
「またこの展開ですか…」
―学習すればいいものを
千秋はそう思いながら土方と永倉と原田を見てる。すると、沖田が近付いてくる。
「良かったですねぇ」
いつもの笑顔でそう言う
「沖田先生…ありがとうございます」
千秋は笑いながら言うと、沖田の顔が赤くなる。
「///…い、いえ。どういたしまして」
千秋は首を傾げた。
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