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「クスクス…一目惚れ…ですか?」
千秋は笑いながら言う。藤堂は顔を赤らめて言う。
「そ、そんな事……ある…けど……///」
それを見た千秋が更に笑う。
「プックク…青春ですねぇ…」
「あ~もう!いい加減にしてよ!千秋!!!…先に行くからね!」
藤堂はそう言うと、速歩きで行ってしまった。
「フフフ…かわいいですね、藤堂先生は。あなたもそう思いません?山崎さん」
―…シュタ
「やっぱりバレとったか。千秋に対して気配消しはきかんなぁ」
山崎が天井から現れた。
「フフ…盗み聞きとは、いい趣味してますね」
千秋は山崎に嫌味を言う。しかし、山崎はさらっと流す。
「しゃあないやろ。千秋を見張ってないといかんし」
「まだ疑ってるんですか?土方は」
「あぁ、まだ完全には晴れてない」
千秋はそれを聞いてため息をつく。
「まぁ、いいでしょう。それより、山崎さんはおみのさんの事、どう思います?」
山崎はそれを聞いて眉が片方だけ少し上がる。
「なんや?惚れたんか?」
「違います。ふざけているならたたっ切りますよ?」
千秋は笑顔で刀を抜く。
「冗談や冗談!本気にすんなや!」
山崎は少し青ざめて言う。
「そんなに気になるなら、トッシーに聞いてみ?」
「トッシー…?あぁ、土方の事ですね。なら山崎さんも来てください」
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