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「ほな、俺も行きます」
山崎も出て行った。
「…で?総司は何の用だ?」
土方は沖田に向き合う。
「あぁ、そうでした」
沖田は息を一つはく。すると、土方が口を開く。
「柿村の事か?」
「ぶっ!ななな!?どどどどうして!?えっ?えっ!?」
―おもしれぇ
明らかに動揺している沖田を見て、土方はそう思う。
「まさかとは思ったが、本当らしいな」
「ど、どういう意味ですか?」
「お前ぇが柿村の事が好きっつー事だよ」
土方がニヤリと笑いながら沖田を見る。
「そ、そんな事!絶対に有り得ないです!!!」
沖田は赤面しながら否定する。
「まぁ、柿村は結構、顔はいいからな」
ニヤニヤしながら沖田を見る。
「土方さん…真面目なんです。こっちは」
沖田は刀を抜く。
「…悪かった。…まぁ、お前も自分の気持ちに素直になれよ」
そう言って、土方は部屋から出て行った。
―あいつも大人になって行くんだな
一人残された沖田は自分の気持ちについて考えていた。
―私は千秋さんの事が…好き…?…分からない…
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