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千秋は沖田を残して、部屋から出る。すると、
「あらぁ?千秋さんじゃない?」
と、女の人の声がし、声のした方を見る。
「あ…おみのさん」
千秋はニッコリ笑っておみのを見る。
「いやですぅ♪"さん"なんて仰々しい。おみのでいいですよ♪」
おみのは綺麗な笑顔で近付いて来る。
「はぁ、それじゃ、僕の事も千秋でいいです♪おみのさ…おみのちゃん」
「あら、そぉ?じゃ、千秋ちゃんね♪」
「…土方から聞いたんですか?」
「女って事?えぇ、そうよ」
「そうですか…、私も貴女の事、聞きましたよ?…貴女が監察方だっていう事を」
二人はあくまで笑顔でいる。
しばらくすると、山南と藤堂と菊がきた。
「あれ?千秋だ!何やってんの?おみのさんまで…」
「あ!おみの!やっと見付けた!仕事はどうしたの!?山南さん!藤堂さん!ありがとうございました!!ほら、行くよ!」
「あ!痛っ!ちょっ、お菊!」
菊はおみのを引きずって行ってしまった。
「あ!お菊ちゃん!…行っちゃった…」
「フフ…残念かい?藤堂君?」
藤堂は少し残念そうにし、山南はそんな藤堂を見て、楽しそうにしていた。
「あの~二人は何でこちらに?」
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