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「ん?いや、たまたま藤堂君とお菊さんが一緒にいたからね」
山南が少し楽しそうに言い、
「山南副長!それはどういう意味ですか!?」
藤堂が顔を赤くさせながら言う。
「そういえば、最近、藤堂先生はお菊さんに会いに行ってますもんね♪」
千秋は笑いながら言うが、
「てゆーか山南副長?それは僕の質問の答えになっていないのでは?」
山南の方を黒いオーラを出しながら向く。
「あ…す、すまない。千秋君!」
「…まぁ、いいですけど。…で?何の用です?」
「たまたま通っただけだよ」
藤堂は、千秋に少し怯えながら言う。
「本当ですかー?」
「本当だって
それより、沖田君は何をしているのかね?」
山南が、沖田が暴れている部屋を指しながら尋ねる。
「あぁ。蜘蛛を退治してもらってます」
「「…蜘蛛?」」
「…どうしたんですか?二人して素っ頓狂な声を出して…」
千秋は不思議そうに首を傾げる。
「…いや、何で蜘蛛を退治するのに、こんなに暴れてんだろう。と、思って。つか、大丈夫なの?部屋の中」
藤堂が若干、青ざめる。しかし、千秋はなんでもないような態度で、
「大丈夫です。そこは配慮しましたから」
と、言った。
―配慮って…まぁいいや
藤堂はため息をつく。
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