事件後

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―頭が痛い…吐き気がする… 千秋は今、これらの症状に悩まされていた。 ―完全に風邪ひいた… 「…大丈夫ですか?顔色、悪いですよ。千秋さん」 沖田に心配され、何でもないと答える。 ―何だなんだよ土方…早く終わらせてくれないかな… 正直、座ってるのも辛い。 「お前らを残したのは、おみのの粛正の事だ」 土方がやっと話し出す。 「柿村に一つ聞きたい」 「…何ですか?」 千秋は平然を装う。 「柿村がおみのを斬ったのは本当なのか?」 「…………」 それを聞いて、愕然と驚いたのは藤堂と原田だった。 「本当ですか!?副長!!!!」 「千秋!本当なのか!?」 藤堂は土方に、原田は千秋に詰め寄る。 「「…………」」 ―目が回りそうだ… 千秋と土方より先に口を開いたのは斎藤だった。 「恐らく、本当の事でしょう。そうだろ?二人共」 斎藤は沖田と永倉を見る。 「…そう言えば、何で黙ってんだ?二人は」 原田は二人に問い掛ける。 「本当です。私達は千秋さんに会いましたし」 永倉は沖田の意見に同調する。 「じゃあ、何で黙って「いい加減にしてください」 藤堂は話を遮った千秋を睨む。 「…何だよ…」
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