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桜川第一の門が次第に見えてきて、いまちょうど、門を通り抜けた。
正門から堂々と入っていくカタパの車
どんだけ権力強いんだか…。
車から降りると松葉杖で教室に向かう。
「笠原先生、浅木先生ありがとうございます。」
そういうと、松葉杖を一歩づつ歩いていく。
「午後練待ってるからな」
「じゃまた後でお゛ー」
カタパとテケキが言ったのを聞いた。
龍虎まだジャージだ。
すっかり忘れていた。
毎日通っていたのに、懐かしく感じるクラス。
最近は水泳ばかり気にしていたから…。
クラスに入ると…一斉にこっちを見た。
先生に一言言って席に着いた。
隣には美那
前には豊
右斜めには柚菜
懐かしく感じた。
席に着いたら美那は、こちらを向いて…だ・い・す・き
って口パクで言ったので、龍虎も口パクで言った。
豊は後ろを向いて
「龍虎~大丈夫だったのかよ。めちゃくちゃ心配したぜ。
柚菜なんか、龍虎君が死んじゃうとか言ってたし。
で…何でジャージ?」
今初めて言われて…気が付いた。
格好を見て焦る龍虎だった。
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