本―君への架け橋―

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ある日 今日も俺は 彼女の座る場所の 通路を挟んだ場所に座った。 後ろが空いていても 横に座る事にした。 君をもっと見たいから。 ◯◯…まもなく◯◯です…。 バスの運転手のアナンスに彼女は反応した。 今日はココで降りるんだ。 そう思った時だった。 彼女は立ち上がり俺の横に立ったまま… 俺が彼女を見れば 彼女は鞄から1冊の本取りだし 俺に差し出した。 俺がその本を受けとると 彼女はそそくさと バスから降りて行った…。 この日 初めて彼女を正面から見る事ができた。
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