本―君への架け橋―

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次の日 俺がバスに乗れば 彼女はいた。 同じ場所に 同じように 俺は通路を挟んだ場所に座った。 彼女は目を見ることも 顔を上げることもしない。 昨日のは夢…? そう思ってしまう時さえあったが 俺の鞄に入った彼女の本が 現実だと言ってくれる。 俺は彼女のように本を読み始めた。 そんな俺を お前は見ていたんだな…
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