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「…………」
蝶を食べようと口を開けたまま固まっているちびっ子を、僕はまじまじと見る。
どうやら女の子のようだ。
…ふむ。泥や埃でかなり汚れてはいるが、顔はかなりの上物だと思う。
強いて例を挙げるなら、現在我が国で一、二を争う程の美貌の持ち主と噂の我が母、レスターニャ・シグ・レグナシア。（ちなみに、美貌を競い合ってるのはガイルの母）
このちびっ子がこのまま災厄なく育つとしたら、彼女くらいの顔にはなるだろう。（１０年後くらいに）
僕が予測するに、このちびっ子は９歳前後。
丁度僕の妹、ミネリと同じくらいだ。
あぁ、言い忘れていたけど僕には弟妹がいる。
３つ下の弟、アミエルと、８つ下の妹、ミネリだ。
二人とも小さい頃は可愛かったのに（まぁ今も小さいんだけどさ）最近なんだか冷たいんだよねー。
もう反抗期かな？
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