18人が本棚に入れています
本棚に追加
「よっし!そうと決まれば善は急げだ!!」
そう言ったガイルの足下に、いきなり魔法陣が展開された。
複雑な魔導文字が記された円形のそれは、うっすらと魔力により輝いている。
……確か、この魔法陣は…!
「“我と契約せし友よ…。我が声に応えその姿を現せ”召喚!【イスヴァール】!!」
ガイルの詠唱をきっかけに、足下にうっすら光る魔法陣から、さらに光が溢れ出す。
そして、ガイルが両腕を広げた位の大きさの魔法陣は、ゆっくりと広がっていき、僕の足下にも広がっていく。
最終的にはガイルを中心に直径20mは広がった。
召喚の邪魔になる為、僕は駆け足で魔法陣の外へ出る。
ていうか、離れた所でやってよね。
ガイルの足下の魔法陣が、ゆっくりと盛り上がる。
地面ではない。魔法陣を媒介に異界から召喚しているんだ。
光と共に現れたのは――――
最初のコメントを投稿しよう!