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光太朗の演説が終わり、またさっきと同じ順番で歩き出す僕たち。今度は本当に『道無き道を往く』という言葉がしっくりくるところを歩いた。まだ未明の森の入口から御神木に至る道は、近くのおじいちゃんおばあちゃんがお参りで歩くために多少踏みならされていたけど、そこから一歩外れてしまえば雑草が生い茂る自然に満ち溢れたものとなっていた。
探検の方はというと、セミの鳴き声がうるさく聞こえ続ける中、軽く2時間は歩きづめで本当に疲れた。その途中でそこらへんになっている木の実が食べられるかどうか運試しの試食をさせられたり、毒を持っているかどうかわからないヘビに勝手に勝負を仕掛けたりもした。
……一歩間違えば夏休みを棒に振っていたかもしれない。
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