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直哉と初めて出会ったのは私が17歳の最後の日。
そう、18歳の誕生日前日だった。
その頃の私はじいちゃんや婆ちゃんの家を出て、お父さんの経営する会社の寮で賄いを作る仕事をしながらどうしようもなく毎日ただフラフラしていた。
賄いを作る仕事は朝は早いが、日中はする事が無い。
寮の掃除をしてみてもそれはまた清掃の業者がいるからほとんどやる事は限られていて、暇を持て余しては1日ぼーっとしたり、散歩したり、当時付き合っていた彼氏と会ってみたり。
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