918人が本棚に入れています
本棚に追加
午後21時にサークルを終えて家に戻った。
「ただいま」
「おかえり、昨日、何処に泊まってたんだ。綾瀬さんのところか?」
「ううん。ちょっと色々あって」
「だろうね、綾瀬さんから何度も電話あったぜ、携帯つながらないって」
「そう」
「また掛けるって言ってたよ」
「わかった」
私はシャワー浴びて先輩が迎えにくるまで時間があったので優に電話した。
「優、美月だけど」
「お前、本当にバイト行ってるのかよ。いつもお前のところに来てる男は誰だよ。」
電話に出るなり文句いいまくる優に無性に腹が立った。
「いきなりなによ。あの人は学校の先輩だよ。バイト先が同じで家も近いから迎えに来てくれてるだけだけど」
「昨日は何で帰ってこなかったんだよ」
「何でそんなこと知ってるの、もしかして、来てたの?」
「そんなことどうでもいいだろう、話そらすな」
「昨日はバイト先で倒れてそのままバイト先に泊まったんだよ」
「あの男もか」
「はあ、私の心配はしないの?っていうか私今からバイトなの、もうすぐ先輩が迎えに来るから、切るね。明日、バイト休みだからそっちに行くから」
「おいっ、ゴホゴホ」
「風邪引いてるの?寒い中外に居るから、風邪薬飲んで暖かくして早く寝なさいよ」
そう言って電話を切った。
「何か大変みたいだな」
後ろに瞬が立っていた。
「まあね、そろそろ別れたいんだけど」
「まあ、頑張ってよ」
ハァーッ、
ため息がこぼれた。
何か別れるの時間かかりそうだな。
翌日
今日は昼からでサークルは音研のみ、バイトも休み、
優也のところ行きたくないな
優也は普段は優しいんだけど、短気でやきもち妬き、切れると手がつけられない。
でも、はっきりとしないと前に進むために
「美月」
部室でベースギターの手入れをしていると先輩の声が聞こえた。
「美月、セッションしようぜ。キーボード弾いてくれよ」
私は手に持っていたベースを片付けてキーボードの前に座った。
「お疲れー、何か食って帰ろうぜ」
先輩が叫んでいた。
私はさやかと先輩の前を歩いていた。
「美月、飯食いに行こうぜ」
「先輩、すみません。今日は用があるんで帰ります。」
最初のコメントを投稿しよう!