第一章

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「先輩、こんにちは」 「オゥ」 「今日は、サークル行くの?」 「行くよ。美月は?」 「うん、行く予定だよ」 「ちゃんと来いよ。この前の続きをするからな」 「はーい。わかりました。それじゃあ、授業に行って来ます」 「居眠りしないで、きちんと勉強しろよ」 「居眠りはしません。返事したら抜けるんで」 「不良」 「いつも、抜け出してる先輩に言われたくないです。」 そう言って私は講義のある教室へと向かった。 私の心臓は今にも破裂寸前だった。 私の名前は白川美月20歳、さっき話していた人が尾沢拓実21歳、一つ上の先輩で私が最近気になっている人だ。 拓実先輩とは何故か気があってバスケと音研のサークルが一緒だ。 私もバレー、バスケ、音研のサークルに入っている。 先輩と初めて会ったのが音研のサークルで、好きなアーティスト一緒で話が弾んだ。その時にバスケのサークル誘われて入部することにした。 幸い小さい頃からバスケのクラブに入ってたから練習にはついていく事が出来た。 けど、先輩の運動神経は凄かった。 先輩と過ごす時間は楽しかった。嫌なこと忘れる事が出来、週の半分は先輩と一緒にいることが多い。サークルの他にもバイト先が同じなんだ。バイトを探していると人手が足りないからと言って紹介してくれた。 居酒屋のバイトで夜10時から2時まで、土、日のバイトも一緒家も近いからバイトの行き帰りも一緒、気にならない訳がない。こんなに毎日逢っているのに何故か学校で逢うことは滅多にない。先輩が授業サボってる事が多いからなんだろうけど・・・
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