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そして、優也を殴った。
「美月を誘惑した張本人の登場か」
「だから、ちが・・」
「誘惑したつもりなんかないよ。」
先輩は冷静に言った。
えっ
「お互いいつの間にか好きになってただけだ。だから、美月は俺がもらう。彼女もそれを望んでる。だから、あんたと別れたいんだろう。・・・そうだろう美月」
私は頷いた。
「やっぱりそういうことか、でも俺は認めない。絶対に別れるつもりはない。俺の方が美月のこと何でも知ってる。付き合いは長いんだ。」
「それがどうしたって言うんだよ。これから、知っていくんだ」
「俺が教えてやろうか、セックスの時どうすれば美月が感じるか」
「優也、やめて」
私は耳をふさいだ。
「いい加減にしろ」
先輩が優也を再び殴った。
「あんた最低だ、同じ男として許せねえ」
今度は先輩が優也に殴られた。
このままでは先輩が怪我してしまうかもしれない。
「もう、やめて」
私は二人の間に入った。
「先輩、ありがとう、でももういいから」
「美月」
「優也、私の気持ちは変わらないから、もう私の前に現れないで」
「今日のところは帰ってやるよ。けどあきらめたわけじゃないからな」
そう言って優也は帰っていった。
私はその場に座り込んだ。
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