第一章

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一時間くらい一人で練習した。 ふいに後ろから声がした。 「そこの動き違うぞ」 「先輩、どうして、まだサークルの時間じゃ」 「美月の事が気になって帰ってきた」 「先輩・・・」 「それにしてもこの体育館すごいな。最新設備が整ってる」 「うん、ここはバスケ専用の体育館なの、バレー専用もあるんだ。父がスポーツが好きで会社にチーム作ったりしてるんだ。」 「そうか、すごいな。よし、じゃあ練習始めるか」 「はい」 それから先輩にワンツーマンで指導を受けた。 「ヨシ、今日はここまでにしよう。」 「はい、ありがとうございました」 「そういえば、バレーのインカレっていつからだ。」 「7月25日からです。」 「そうか、バスケもその日からだ」 「本当ですか」 「ああ、」 「もし、バレーと重なったら」 「わかってるよ。バレー優先でいいから」 「すみません」 「よし、俺そろそろバイトの時間だから行くけど、どうする。一度家に戻るか?」 「大丈夫です。顔の腫れも朝よりも引いてるみたいだから」 「そっか、」 「先輩、奥にシャワー室あるから使ってください。時間があればサウナとかもあるんですけど」 「へえー本当に何でも揃ってるんだな、俺も使わせてもらうよ」 「はい」 私たちはそれぞれにシャワーを浴びた。 それから、バイトへと向かった。 バイト先の人に顔のこといろいろ聞かれたけど午前2時にバイトは終わった。 「美月、帰るぞ」 「はい」 「腹減ったな、何か買って帰るか」 「はい」 コンビニでおにぎりとパンを買って帰ることにした。 「先輩、鍵ありがとう」 「ああ」 先輩に送ってもらった。 疲れてたのかその日はベッドに入るとすぐに眠りに着いた。
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