第二章

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「美月、これから時間あるか?」 「はい、午後からは休講なんで、」 「じゃあ、いろいろチームのこと聞きたいから、昼食べたか?」 「まだです。」 「そうか、じゃあどこかで食べながら打ち合わせしよう」 「わかりました。ちょっと待っててもらえますか?荷物と友達に断り入れてきますので」 「OK」 私は美和のところに行き事情を話して翔のもとへ戻った。 「お待たせしました」 「じゃあ、行こうか」 彼が私の肩に手を置いた。 「おい、拓実、ちょっと来いよ。あの子お前のところのサークルの子じゃないのか?背の高いきれいな子」 「誰のことだよ」 「来て見ろって、男と歩いてるぜ。背高いなお前よりあるんじゃないか?2mはあるんじゃないか?けど、あの人どこかで見たことある気がする」 拓実が窓の外を見ると美月が楽しそうに歩いていた。 「美月」 「すっげえ、フェラーリ乗ってるぜ。エスコートなんかしてる」 拓実は一瞬にして頭の中が真っ白になった。 あの男は誰だよ。 「そう言えば、あの子じゃなかったかお前が気になるって言ってた子、大丈夫か?もたもたしてると獲られるぜ」 「うるさいんだよ、こっちにだっていろいろあんだよ」 拓実は教室を出てタバコに火をつけた。 その頃、美月たちは近くのファミレスに居た。 「翔、どうしてここに居るの?全日本の練習は?」 「練習は合ってるよ。」 「じゃあ、何でコーチなんか」 「監督も了解済みなんだ。と言うよりは監督の依頼って言ったほうがいいな」 「監督の?」 「そう、未来の全日本育成のための」 「全日本の」 「ああ、美月、お前の事だ」
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