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やっぱり翔は上手い、全日本の選手に上手いとか失礼かもしれないけど・・・
「美月、シートするぞ、2分で笛吹いてくれ」
「はい」
シート練習はいつもしているけど今日はいつもと違った。
みんなも気合が入ってる。
コーチが入るだけでこんなにも変わるんだ。私は楽しくて仕方なかった。
シート練習が終わって入り口の方を見てみると2人の男の人が立っているのが見えた。
目が合った。
「美月ちゃん」
呼び声が聞こえた。
翔と同期の新田直哉選手とセッターの崎山浩介選手だった。
私は思わず駆け寄った。
「直哉さん、浩介さん」
「久しぶり」
「私のこと覚えてくれたんですか」
「もちろん」
私は翔を見た。翔が頷いた。
「集合」
私はみんなを集めた。
「今日は彼たちを助っ人に来てもらったから、今から試合形式で練習するから、レギュラーチームと俺たち3人と・・美月残りの3人決めてくれ、出来るだけみんな交代で入れるように」
「はい」
「直、浩介ウォーミングアップしててくれ」
「了解」
「みんなはその間アタック打ってて」
「はい」
みんなそれぞれにボールを持ってアタック練習が始まった。
トスに合わせてジャンプした。
ズドンッ
10分ぐらいアタックを打った。
「5分経ったら始めるから」
「美月、ちょっと」
「はい」
私は翔に呼ばれて体育館の外に連れて行かれた。
「美月、さっきのアタック高校の時より威力落ちたんじゃないのか?」
一瞬、ドキッとした。
「確かにピークの時に比べれば落ちてると思う」
「肩の調子悪いのか」
「そんなことはないと思う」
「じゃあ、思いっきり打ってみろ、お前の実力はあんなものじゃないだろう」
「・・・・」
痛いところつかれた。
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