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「お疲れ様です。バレー終わったら行きますね。」
「ああ、頑張れよ。ちゃんと拭けよ。風邪引くぞ」
「ありがとう、じゃあ私行くね」
私はタオルで顔を隠して先輩から立ち去った。
私は数分後コートに戻った。
「美月、急いでコートに入って、手加減しないからな」
いつもの翔に戻っていた。
「はい」
私は気持ちを入れ替えた。
翔のジャンプサーブから始まった。
「聖、来るよ。しっかり脇を締めて」
何とかカットした。トスが上がってスパイクを打った。ボールはブロックの間を抜けていいコースに打つことが出来たが直哉によってカットされた。何度打ってもカットされた。
やっぱり今の力では無理なの一球も決まらないなんて
一度だけ打ってみようか?
でも‥‥怖い、
「美月どうした。そんな球しか打てないのか?」
翔が挑発してきた。
悔しい、負けたくない
「美和、トス5センチ高く上げて、それとブロードは一秒早く」
「わかった。」
トスが上がった。
「美月」
私は思いっきりジャンプして力の限り打ち抜いた。
ズドーン
静まり返った体育館に物凄い音が鳴り響いた。
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