第二章

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「お疲れ様です。バレー終わったら行きますね。」 「ああ、頑張れよ。ちゃんと拭けよ。風邪引くぞ」 「ありがとう、じゃあ私行くね」 私はタオルで顔を隠して先輩から立ち去った。 私は数分後コートに戻った。 「美月、急いでコートに入って、手加減しないからな」 いつもの翔に戻っていた。 「はい」 私は気持ちを入れ替えた。 翔のジャンプサーブから始まった。 「聖、来るよ。しっかり脇を締めて」 何とかカットした。トスが上がってスパイクを打った。ボールはブロックの間を抜けていいコースに打つことが出来たが直哉によってカットされた。何度打ってもカットされた。 やっぱり今の力では無理なの一球も決まらないなんて 一度だけ打ってみようか? でも‥‥怖い、 「美月どうした。そんな球しか打てないのか?」 翔が挑発してきた。 悔しい、負けたくない 「美和、トス5センチ高く上げて、それとブロードは一秒早く」 「わかった。」 トスが上がった。 「美月」 私は思いっきりジャンプして力の限り打ち抜いた。 ズドーン 静まり返った体育館に物凄い音が鳴り響いた。
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