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3-1。沙羅達の教室にて━━
「沙羅~」
「なんやねん亜希ぃ~…」
「朝からふてこいなぁ…何?また呼び出し食らってたの?」
「…分かってんなら察してぇやぁ…」
「まぁ、ね。朝からこのテンションの時は大概それだもんね。」
「おう…なんかもう疲れた…」
「早いよ…まだ授業すら始まってないよ?」
「だって朝から重いわあんなん…」
「今日はどんな愛の告白を受けたワケ?」
「…思い出すだけで鬱なる。」
沙羅は高校2年の終わりに関西から関東に引っ越してきた、俗に言う「転校生」である。
男の子みたいなビジュアルに、関東では見られない関西弁に、そこらの男子より活動的で明るくサバサバした性格がクラスの女子を虜に。そしてそれが反響を呼び、クラスや学年の壁を越えて今や全校生徒に知られている有名人なのだ。
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