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考えがまとまったのか、リュネはうんうんと頷くと
「いいわ、私が何なのか……教えてあげる」
彼女はそう言って、おもむろに服を脱ぎ始めた。
「え?…な!」
リュネのお腹が見えた辺りで、バッと背を向ける。
急に何で!? とは思ったが、今はそんなことを言う余裕は無い。
暫くの間、服を脱ぐ音が聞こえていたが
バサッ
最後に布が落ちる音が聞こえ
「ほら…見てみなさい」
まるで、誘うような声。
アレクは振り返らず、今なにが起こっているのかわからずに困惑する。
本当にこのまま後ろを振り向いていいのだろうか?
そんなアレクに腹が立ったのだろうか
「説明するより、見てもらう方が手っ取り早いの。
わかったら、サッサとこっち向きなさい」
リュネの了解を得てもすぐには納得しなかったが、彼女の態度からは別段、変わったことは無いようだ。
アレクは恐る恐るリュネの方を向く。
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