プロローグ

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夜… 明かりの消えた部屋のベランダで一人思いふけっていると、すぐにあの日目に焼き付いた光景が頭をよぎってしまう。 気を紛らわそうと暗い夜空を見上げようとしても、 やけに明るい月がそれを拒んでいるかのように空を優しく照らしていた。 今日は満月か…。 そういえば、あの日の夜も雪の降る満月だったな…。 ‘朱雪の夜’…。 あの惨事がまだ昨日のようだ…。
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