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『ターゲット、予定通り登校しました。』
『了解、そのまま尾行を続けなさい。
機会をうかがうわよ』
「ん〰
結構いい天気じゃん!
卒論会がなければ竹山のヤツ誘って釣りにでも行きたかったな~。」
雲一つない青空を見てると何となく気分もはずむ。
と言うのも 卒論会が終れば俺は晴れて自由の身、
つまり勉強から解放されるからだ。
だから結局どんなシチュエーションでも浮かれるんだけどな。
…。
ん?
とっさに気配を感じ振り返る。
登校中の下級生が数人後ろから来ていたが、どうも感じが違っていた。
まるで探る様な鋭い視線…。
ん~、気のせいだったか…。
『ターゲット、我々を察知した模様、ですが気付かれてはいません。』
『了解、相手は中々いい感をしてるわ。
くれぐれも慎重に…。』
『了解しました。』
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