遅雲

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出来るか出来ないかの前に、逃げるしか無い そう思って振り向き様に駆け出せば、視界に入るのはトッキ その奥に見えるのはサージャとヤンの姿 …無理、ですね 走る事を諦めてそのままヤンを見ていれば、そらされる瞳 皆が決めた事なら…僕には従う事しか残されてない トッキが近寄るのが分かって、体に触れる前に歩き出す 触らないで。 嬉しくなってしまうから。 迎えに来られたなら仕方ないから諦める でも…全ては諦めない 仕方無く足を進めて、まるで犯人の様に連れていかれる姿は滑稽だった
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