鈴雲

4/11
前へ
/272ページ
次へ
「あの日…俺は守って」 「違います!」 立ち上がったサスムは…真っ青な顔をしてる 俺が言うだなんて、思わなかった? 言わないと…約束はしてなかっただけだろ 居場所も何もかも知ってたんだ。 何があったかも把握していた上で黙ってた それがサスムの望みだと勝手にはき違えて 「サスムはあの日…」 紡ごうとした言葉を遮る様に、俺の腕を掴んでくる 零れそうな程涙を貯めて 見ていられない。 でも…話せば解決策は見いだせるよな? 「トッキ。サスム抱いていて」 俺が抱いていたら…サスムの為を思って口を閉ざしてしまいそうだったから
/272ページ

最初のコメントを投稿しよう!

338人が本棚に入れています
本棚に追加