‐最悪な誕生日‐

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「そんなの知ーらない!! おめでとうも言わない人が悪いのよ。娘の誕生日も忘れたなんて、最悪」 言いながら開けていた携帯を閉じ椅子から立ち上がった。 「ごちそうさま さぁて、今日は…身体測定みたいだからもう行くね!!」 左の椅子に置いてあった紺の鞄を持ち、紺のブレザーに携帯をしまって玄関に向かう。 「いってらっしゃい!! 今日は、帰り遅くなるの??」 「ううん…まだ、分かんないけど…じゃあ行ってきます」 母に手を振り、マンションの階段を降りて行く。 8階に家があるため 下まで降りるのに時間がかかる 「水花ッ!!一緒に行こう」 道路に出ると、両手で鞄を持ち 笑顔を向けて、私に話しかけていた
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