◇Episode①前編

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俺はと言えば、勉強ができる事が その頃のとりえだった 毎回テストは100点!! クラスでは当然1位 でも運動はまずまずだし 顔立ちが幼く カッコイイより可愛いと言われる男の子だった でも、この頃からすでに大人受けは良かった その術は家庭のせいだと思われるが 大人とは仲良くなれても同年代と仲良くなれない 友人というものが、なかなかできない人見知りだった そんな中、俺のとりえである勉強のおかげで遥と仲良くなったのだ 遥が分からない問題に直面し 偶然席が隣になったときに 「この問題分かる??」 そう遥に言われて 『あぁ…こうやってとけば』 と算数を教えたのをきっかけに 「うわぁ~すごいね!やっぱり勇介君!!ありがとう」 この時だろうか俺の遥への好きって気持ちが確信したのは まぁ それがきっかけで俺たちはどんどん仲良くなっていった そして6月の梅雨の季節 いきなりの雨が降った 俺が帰ろうとしていると…隣に困った顔をしている遥がいた
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