優しい

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となりにあなたがいないことなど 信じたくなくて そっと目を閉じて 夜が明けるのを待った 暗い闇は優しくて となりの空白は見えないように 深い黒は温かくて そっと私を包み込んでくれた 本当はね あなたが離れていくこと ずっと前から気付いていたの 嘘をつくとき見せるあなたの癖 私ちゃんと知っていたんだ 私じゃない何処かとおくのひとを見ていても あなたをどうしても繋ぎとめていたくて もがいてもがいて 呆れたでしょう 綺麗なままでいられるだなんて 思っていなかった 汚くたっていいから つらいなら ないてもいい かなしいなら なみだながして なみだにとかして かなしみをながして
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