道標

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手を伸ばせば あなたがいること 名前を呼べば 返事をくれること 当たり前だと思ってた あなたはいつだって 前を歩いて あなたはいつだって 中途半端な優しさはくれない 追い掛けて追い掛けて 待ってはくれないのに 躓く度に振り返って 転ぶ度に足を止めて 不器用な優しさくれるから 辺りを見回して あなたがいないことなんて 一度もなかったの どれだけ探しても見つからない 光がないこの路で 道標さえ失って 手探りで歩むことしか出来ない 前を歩いていたあなたは いつの間にか遠いところへ 憶えていてほしかった 好きでした 優しいあなたが 大好きでした
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