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夢をお探しかぃ・・・?
君が夢に飽きた時・・・
君が夢に疲れた時・・・
不思議な森に行ってみて・・・?
いつも行く森がその時は・・・
君をさらってくれるだろぅ・・・・
【夢売屋.少女の夢編】
私の名前は上野秋菜・・・
小さな村の村娘・・・
村はとてもいい所・・・
おばさんも皆優しくて.自然も多く私の大好きな村。
でも王都の兵士さんがこの頃よく来るわ・・・
村を買うとか買わないとか言っていた・・・
村がなくなっちゃう・・・
嫌・・・・そんなの・・・・
そんなことを考えながら私は道を歩いていた・・・
村がなくなったら皆バラバラになってしまう・・・
だからといって村に王都に抵抗する術なんてない。
あれ・・・・・?
「ここ・・・・何処?」
そこには見知らぬ不思議な建物・・・
綺麗な大きい屋敷・・・
いままで森は薬草等を取りによく来たけれどこんな所はなかった・・・
第一こんなに大きければ村からも目立つはず・・・
帰り道のわからない私は半ば興味混じりに中に入った。
「失礼します・・・・」
中には見たことのないような小物が沢山・・・どうやらお店みたい・・・
「いらっしゃい」
いきなり声をかけられ驚き前を見ると沢山のぬいぐるみの中に小さな男の子が一人いた・・・・
「ここは・・・何なの?」
「夢売屋さ・・・」
「夢・・・売屋・・?」
聞き慣れぬ言葉に聞き返すと男の子はニコッと笑った。
「そぅ夢売屋。例えば結婚詐欺・・・あれも一種の夢だね.夢の間は幸せだけど夢はいつか終わる・・・そして強い喪失感が押し寄せる・・・・」
「そう・・・・かもしれないわ・・・・」
確かに理論としては合っているのかもしれないから私は頷いた・・・
「そして・・・君は夢を求めた」
「私・・・?」
いきなり私の話しになるから驚き戸惑いながらも私つい聞き返してしまった・・・
「そう君・・・」
私を覗き込んできた彼の瞳が何処か悲しげで・・・
もう少し居たくなった・・・・
「・・・・まぁ・・・座りなよ」
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