23世紀から28世紀にかけての世界の変化

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「はい![授かりし者]達による犯罪の凶悪化です。例えば、強力な念動力者によって操られた隕石が各国の首都に降り注いだり…」 先生の質問を遮って大きな声で答えた嶋田の目線の先には小泉がいた。嶋田は以前、小泉の額の瞳を気持ち悪いと陰口を叩いていたのを小泉本人に聞かれ、その念動力で無理矢理女子トイレに入れられた事があってから、小泉を恐れつつも恨んでいた。 「そ、そうね。それに対抗して当時の警察も、[授かりし者]をこちら側に入れようと尽力したという事もよく知られているわね」 小泉の表情嶋田の発言によりが明らかに変化したのを確認した先生は嶋田の発言を無理矢理切った 確かに、超現実的な力を得た[授かりし者]達の誰もが善人では無い上に、強力過ぎる力を得た時、人間はそれを悪用しようと考えてしまう弱い心も持っている。もちろん世の為人の為に力を使う人間も多い。弱い心に打ち勝つ強い心を持つ人間も少なくは無いからである キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン 授業終了のチャイムが校内に響く。5時限目が終われば本来はスグ放課だが、このクラスはそうはいかない理由があった
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