ちょっとお茶でも、約束のお菓子

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「つまりリリィさんの持っている指輪は、医療用品以外にも使えるということデスね?」 得心―トクシン―がいったという表情で、ヒメナが確認を求める。 「そういうこと!」 「だからといって、本来の利用目的を逸脱した使い方をするのはどうかと思うぞ?」 ここまで沈黙を守ってきたが、我慢できずに口を挟―ハサ―んだ。 リリィとヒメナの視線が一斉に注がれる。 「もともとは緊急時、迅速に医療品を集められるよう考案されたシステムだろう。それを使えるからと、軽々しく私物購入に利用してもいいと思っているのか?」  
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