ちょっとお茶でも、約束のお菓子

41/43
1033人が本棚に入れています
本棚に追加
/1090ページ
咎―トガ―める俺をじっと見つめると、リリィは腰に手をあて、毅然―キゼン―とした態度でこう言い切った。 「思ってるわよ」 一気に緊張した空気を感じ、おろおろするヒメナが視界の端に映ったが、今はそれよりもリリィのほうが先決だ。 「そうやってすぐ開き直るのは、リリィの悪い癖―クセ―だぞ?」 「……イサこそ、わかってるの?特権っていうのはね、使ってこそ価値のある物なのよ」 つんと顎―アゴ―をそらして、リリィが挑むような目で俺を睨―ネ―めつける。  
/1090ページ

最初のコメントを投稿しよう!