ちょっとお茶でも、約束のお菓子

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「そういうわけだから、このあと買い物後半戦に行くわよ!」 「ちょっと待て!なんでそういう流れになるんだ?」 「ヒメナちゃん、ついてらっしゃい!!」 「ハイ!」 「あ、イサ。ちゃんと荷物忘れずに持って来て頂戴よ?」 「いや。だから、俺の話を聞け!」 しかし当然ながら、俺の叫びが、あのワガママでマイペースな女2人組の耳に届くはずもなく、俺は2人が買い込んだ大量の荷物とともに1人取り残された。 容赦なく突き刺さる周囲からの哀れみの視線を一身に浴びながら、俺は大量の荷物を抱え上げ、足早に店を去った。  
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