はじまり

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『水嶋❗後で職員室に来い。いいなっ❗』 『はーい。』 奏はふぁーあと欠伸をして返事をした。 水嶋奏。 私立博奏高等学校二年八組、17才。 ごく普通の高校生である。オカルトや妖怪の類の伝承的なものが大好きである。 『あーあ、やってらんねーぜ。』 そう言うと奏はまた欠伸をした。 『また、寝てたんか?』 そういって呆れ顔で奏の所にやってきたのは、同じクラスで幼なじみの妃菜千草。 彼女もオカルト大好きな少女である。 『全く、さいとーの奴も呼び出ししなくてもいいのによー』 ぶつくさ言う奏に、千草はため息をついた。 『あんなぁ、そらしょっちゅう寝てたら怒られるで?』 『んな事言ってもよー、眠いもんは眠いんだよ。』 奏は言ってまた机に突っ伏した。 その様子を見て、何言っても駄目だとみて千草はまたため息をついた。
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